2017/18クロップの イルガチャフィー ベレカ と セラムは、
それぞれ例年と違う状態で入港しました。
具体的には、
・イルガチャフィー ベレカ(WASHED)
生豆の外観がつるつるしていない
・イルガチャフィー セラム(NATURAL)
ナチュラル風味のインパクトが弱い
という状況でした。
原因究明のため、
2018年12月末にエチオピアにエリア担当が行きました。
モプラコ社と話をしてきた内容を報告いたします。
<原因>
・プレシップ合格後、船積までに時間がかかった
・その期間の環境が悪かった
<時間がかかった要因>
(1)治安悪化(民族間紛争)による物流の停滞
産地からアジスへの原料の移動、アジスからジプチまでの移送ともに影響を受けました。
この問題に関しては現在も継続中です。
(2)慢性的な停電
1月以降慢性的な停電が続いており、この問題も現在も継続中。
ドライミルが稼働させられず、選別に大幅な遅れが生じ、それが常態化しました。
<その期間に起こっていた外的要因>
・5月~現在もつづいている多雨。
元々雨期は6-9月程度であり、今年は収穫~船積~現在に至るまで続いており、多雨・多湿な年。
この環境下で劣化が例年より進みやすくなったと思われます。
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治安悪化による物流停滞、停電や多雨などという原因を聞き、
心が苦しくなりました。
今、手元に「ベレカ(意味:尊敬)」「セラム(意味:平和)」があることに、一層の重みを感じました。
関わって頂いた方、全ての人に対し、感謝の気持ちで一杯です。
時間はかかるかもしれませんが、
今後もモプラコ社とタッグを組み、
全てが良い状態に向かうよう、
少しでも前進できるよう、取り組んでいきたいと思います。
2018/19クロップの収穫はすでに始まっています。
今手元にある“ベレカ”“セラム”を飲んでいただきながら、
今年の入港ロットも楽しみに待っていていただけると幸いです。